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平成15年3月24日〜4月5日 |
![]() 「さくら」は古代より穀霊(稲などの穀物の霊)が宿るとされ、開花でその年の稲の豊凶を占ったりしたそうですが、現代ではなんといっても花見ですね。 ![]() 輪島の桜の名所といえば一本松公園(いっぽんまつこうえん)で、ソメイヨシノを中心に1,000本近い桜を見ることができます。普段は物静かな公園ですが、花見の頃は大勢の人で賑わいます。また、花見期間中は提灯も灯され雰囲気を盛り上げてくれます。場所は市内中心部に隣接しているので、街を散策しながら冬に仕込みの終わった地酒とおいしい肴でも買ってふらりと立ち寄ってみるのも良いかもしれません。ただし、朝晩の冷え込みがきつい北陸では、夜桜見物は少し肌寒いかも知れないので、防寒対策をお忘れなく。 ※一本松公園内には数箇所トイレがあり、また公園の下には「健康ふれあい広場」が整備され、芝生広場や駐車場(2時間まで無料)も設けられています。 |
by pico |
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平成15年3月8日〜3月24日 |
「春を遊ぼう PartT」 春はいいですね〜。 モノトーンだった風景が、やさしい日の光に包まれると一斉に芽吹き花開く。 海は穏やかに光り輝き、心地よい潮の香りがする・・・。小鳥たちの歌声を聞いていると、ビールとお弁当を持ってお出かけしたくなりませんか?しかも、気軽に楽しく美味しい物がゲット出来るとなれば行くっきゃないでしょ!と言うわけで、今回は春を代表する魚釣り「海タナゴ釣り」のお話しをしましょう。 海タナゴは春(3月上旬〜)になると海藻が生えている比較的浅い磯場や堤防廻りに群れる習性を持っていて、天気の良い凪の日によく釣れるので、ご家族連れで気軽に楽しむことが出来ます。竿は4〜6m位の柔らかめの物を使い、ウキを使ったのんびりした釣りになります。仕掛はいたってシンプルで、道糸にウキを付け、サルカンを付けます。その下にハリを付けますが、ハリスに噛み潰しのオモリを付けて出来あがり。餌にはオキアミを使います。ウキやハリの大きさ糸の太さなど詳しい仕掛のことは釣具屋さんに行けば教えてくれますから気軽に聞いてみましょう。 これから15〜25p位の物が釣れるようになりますが、見た目よりも引きが強く、場所と時間が合えば数も釣れて楽しめます。 さて、うまく釣る事が出来たら美味しく食べてあげましょう。食べ方は、ウロコをとって焼くだけ。 お醤油をかけて食べると美味しいですね。ちなみに私は、ちょっと深さのある器で食べます。身を食べた後、熱いお湯をかけて、きざんだセリを少量パッとちらせば、磯の香りのお吸い物がハイ出来あがり!タナゴの骨や残った身、こんがり焼けたヒレからいい出汁が出て、最後までとても美味しく楽しめます。天気が良い日には、朝からお弁当もって・・・。 皆さんもいかがですか? ※お願い いつでも気持ちよく遊べるようごみは持って帰りましょうね。 |
byちあき |
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平成15年2月17日〜3月7日 |
気象庁輪島測候所は、明治29年(1896年)11月に設置され、100年を経た現在でも、地上気象観測はもちろん大気の立体的な構造を知るために、ラジオゾンデ(観測用気球)を使っての高層気象観測(上空の大気を直接測定)などの珍しい観測も行っています。![]() 以前(今はどうなんだろうか?)TV・ラジオなどの天気予報で「輪島上空*000メートルにはマイナス**度の猛烈な寒気が・・・」などと言っていたのは、このラジオゾンデ(観測用気球)の観測結果を発表していたわけです。この「輪島」「猛烈な寒気」のキーワードのせいで、輪島=極寒の地というイメージをされがちのようですが、本当は日本海を南下してきた寒気が本州中央に掛かる先端部=輪島測候所の観測点、というわけです。輪島上空の気温が本州の降雪の目安にもなってるんですね。 もちろん輪島にも積雪はありますし、首都圏や関西に比べれば確かに寒いと思いますが、気温が一日中氷点下のままという日は年に数えるほどしかありません。「本当?」と思ったら一度遊びに来てみてくださいね、高い山以外には雪はありませんよ。それに多少寒くても暖かな冬の味覚があなたをポカポカにしてくれるはずです。 注意)2月半ば現在、平野部に雪はありませんが、この後はもしかしたら・・・。暖かな日もありますが、やっぱり雪国です。準備と注意は忘れずに。 |
by pico |
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平成15年2月〜2月16日 |
もっそう祭![]() 藩政時代、厳しい年貢の取り立てに苦しんだ農民が役人の目を盗んで隠し田をつくり、年に一度お椀に山盛りのご飯をお腹一杯食べたことが始まりとされています。 毎年2月16日に当番宿の家に地元の人が集まり、輪島塗りのお膳に並べられた大根と人参の酢のものなどといっしょに山盛りになったご飯を夜明け時に豊作を祈りながら味わう行事です。 円筒状に盛られたご飯はお椀10杯分にもなり、なかには全部食べ切る人もいるそうですが多くの人は持参してきた重箱に詰めて自宅に持ちかえります。 「もっそう」(物相、盛相)とは、本来寺院でもちいられた、ご飯を均量に量るた ![]() ※写真(右)はお弁当などのご飯の型を作る物相型で、他にもお子様ランチ用のものなど様々な形があります。 |
by pico
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平成15年1月 |
厳冬の海 海のシーズンは夏ですよね。海水浴、ジェットスキー、浜茶屋など、穏やかな波と通り抜ける風が涼しさを演出してくれます。しかし、厳冬の海もなかなかのものです。 ● 岩に砕ける怒濤 ![]() 冬の輪島の海をイメージすると、概ね「ごつごつした岩」「激しい波しぶき」「暴風に雪が舞う」といったところでしょうか。鴨ヶ浦を通ると道路にも怒濤が届き、窓岩も波しぶきで霞んで見えるなど、海岸線をドライブするとその激しさに冬の海の迫力を感じます。 ● 透き通った海 荒天の合間、風の静まった日、怒濤がやみ、波しぶきが収まった海はとても綺麗です。夏の海とは比べ物にならないほどの透明感、海底を泳ぐ小魚はとてものどかです。夕暮れには、水面がキラキラと輝き雲の色は時間とともに変化していきます。 ● 海草 波が穏やかな日、岸辺には時化のおかげで打ち上げられた海草「かじめ」を採る人や、「岩のり」を採る人が見られます。「かじめ」は熱々のお味噌汁(粕汁)にいれると緑色に変わり、程よいとろみがなんとも美味なものです。朝市でも千切りにされ一山300円くらいで売られています。 厳冬の海の魅力は「間垣の佇まい」「石鯛釣り」「寒ぶり」などさまざま。海が身近だからこそ味わえる魅力です。 |
byちあき |
平成15年1月 |
起舟祭(きしゅうさい) 毎年1月11日に輪島市内各地で「起舟祭」が行なわれます。 「起舟祭」とは漁師さんの仕事始めにあたり、豊漁と安全操業を祝う神事で、当日、船には大漁旗が掲げられ、早朝から海士町の漁師さんは奥津比盗_社(おくつひめじんじゃ)へ、輪島崎町の漁師さんは輪島前神社(わじまざきじんじゃ)へお祓いを受けに行きます。午後からは大漁祈願祭に臨み、神主から大漁旗が授けられます。 各家では床の間に紅白の鏡餅、お神酒、ふぐや鯛などを供えます。今では、漁師の数も減り昔ながらの伝統を引き継いでいる家も少なくなりましたが、「起舟祭」が終わるまでは、天候がよく海が穏やかな日でも漁に出ないという言い伝えは、今でも守られています。 また、漁師さん宅の玄関には、年中注連飾りが掲げられています。これも昔からの言い伝えだと思います。 それぞれの職業にはそれぞれの決まりごとや言い伝えがありますが、漁師さんは特にその言い伝えを絶やすことなく守り続けているように感じます。 「戸板一枚〜♪」という歌がありますが、命がけの職業だからこそ!なのかも知れませんね。 |
byまり |
平成14年12月〜平成15年1月 |
輪島の冬の風物詩「水ようかん」![]() 「水ようかん」の季節といえば「夏」ですよね。冷たくてツルンとしたのどごしが暑さを癒してくれます。ところがこちら輪島では、「水ようかん」は「冬」のお菓子なのです。 昔、冬は食材の種類も乏しく、甘いものは貴重品だったため、冬でも手に入る食材「小豆」と「寒天」を使い、日持ちのする水ようかんをこしらえた風習の名残といわれています。 また、秋に収穫されたばかりの新しい「小豆」の美味しさをそのまま愉しむには「水ようかん」が最適だというちょっとグルメなお話もあります。(新米や新そばが好まれるのと同じですね)いわゆる「新もの」を手軽に愉しむことのできる田舎ならではの贅沢かもしれませんね。 昔は、それぞれの家庭で手作りしたり、和菓子屋さんに輪島塗の四角いお盆型の入れ物を預け、その中に水羊羹を流し固めてもらい持ち帰ったりして、四角い水羊羹を短冊に切り分けて、家族みんなで召し上がっていたそうです。 現在は、お弁当箱ほどの大きさのものが店頭にならんでいます。3〜4人で取り分けるとちょうどよい大きさで昔の名残を感じます。 部屋を暖かくしていただく、冷たいアイスクリームが絶妙なように冷たい水ようかんの美味しさも想像いただけることでしょう。 |
byちあき |
平成14年12月 |
波の花![]() この日は気温が低くかなりの強風。情報どおり海岸沿いには白い泡状のものが打寄せられ、風が吹くたびフワフワと波の花が空中に舞い上がっていました。その非日常的で不思議な情景に、しばらくの間寒さを忘れて見入ってしまったほどでした。 波の花を見ていてついつい触ってみたくなりますが、洋服などに付着すると染みになり取れにくくなるそうです。また、気象条件の厳しいときに発生するので高波や強風に十分な注意が必要なのだとか・・・。 冬の荒天時だけに出現する波の花は地元住民でもなかなか目にするチャンスがありません。寒さの中がんばっている人たちへ、自然からのプレゼントかも知れませんね 波の花発生条件:波高4m以上で風速13m以上が可能性大(by日本気象協会北陸支店) |
byまり |
平成14年12月 |
柚子![]() 輪島の晩秋の風物詩として時折紹介される“丸柚餅子”も薄く切ってそのまま食べるだけでなく、炭火で焙ったり、茶碗蒸しの具にするなど、和菓子としてだけでない召し上がり方があります。 また、輪島の家庭では、“丸柚餅子づくり”でくりぬかれる柚子の中身を、晒袋に入れて湯舟に浮かべる“柚子湯(柚子風呂)” も柚子を楽しめるものの一つです。独特のぬめりがあり、晒袋で体を撫でながらゆっくりつかれば、湯上りポカポカ、お肌ツルツル、湯上り美人になった気分です。種を漬け込んで自家製ローションする方もいて、「無添加だから安心なのよ」と喜ばれているようです。他にも、絞り汁をジュースにしたり、焼酎で割ったりと、いろいろと柚子を楽しまれているようです。 |
byちあき |
平成14年11月 |
かにまつり![]() 11月10日日曜に開催された「輪島かにまつり」は盛況のうちに終わりました。会場にはイベント関係者はじめ漁協・漁師さんの協力で地物のズワイガニが13,000ばい以上が用意されました。これだけ大量のカニが用意されていたにもかかわらず、飛ぶような売れ行きにスタッフも大わらわ。カニをゆでるのが全く追いつかないほどの勢いでした。 事前の「激安地物のカニ購入券」も発売後、すぐに売り切れてしまったことを考えると、輪島水揚げズワイガニの人気の高さがうかがえますね。 ホームページで募集していたブランド名はズワイガニ(オス)が「輪島がんち」はズワイガニ(メス/コウバコガニ)は「輪島こうばこ」に決定したそうです。この名前が全国的に大ブレークする日も近いかも・・・・ |
by pico |
平成14年11月 |
かに 少し気が早いかもしれませんが・・・冬の味覚のいえばカニを思い浮かべる方も多いと思います。なかでもズワイガニはその代表格。漢字で書くと【楚蟹】、英語名をqueen crabまたは snow crabというそうです。 【楚蟹】の語源は、幹から出た小枝を表す「 ![]() 少々マニアックな話になってしまいましたが、案外と知られていないのは輪島港がカニの水揚げでは日本海側有数の漁港だということ。近年ズワイガニは外国産に押され気味ですが地元産のカニは味・品質ともに一級品です。 11月10日に輪島かにまつりが開催されます。激安価格で地元水揚げのカニが賞味できる「おいしいイベント」です。価格もさることながら、この機会に本物のおいしいカニを召し上がってみてはいかがでしょうか。 |
by pico |
平成14年10月 |
日本海 10月は衣替え、季節はすっかり秋ですね。各地では運動会やスポーツイベントが開催されています。また、まなびピア石川が今月中旬に予定され、読書・勉強の秋でもあります。ちなみに、コラム「よもやま」担当は食欲の秋オンリーだったりします。 ![]() この事件についてはそれぞれ意見があると思いますが、日本は陸地こそ接していないものの海を通して朝鮮半島や大陸とつながっていることを改めて認識させられた事件でもあります。海は多くの恵みをもたらすとともに、古くより様々な文化・人・物を朝鮮半島や大陸から私たちにもたらしてくれました。ここ輪島や能登半島も大陸に向かって開かれた窓のひとつです。 来年はいよいよ能登空港が開港します。能登空港が能登の開かれた窓として新たな文化・人・物の交流拠点となることを期待します。 |
by pico |
平成14年9月 |
お米 大祭も終わったというのに連日の残暑(猛暑)ですね。暑い暑いと言いながらも季節は秋へと変わってきています。 9月のはじめ能登半島では稲刈りの最盛期を迎えます。平坦地の少ない能登では機械化が不十分なのか、刈り取られた稲はは ![]() 機械化された米作農家の中でも自家消費用のお米は昔ながらの天日干し(はざ干し)をしている方も多いみたいです。確かに手間隙はかかりますが、機会乾燥米とは比べようがないくらい「おいしい」お米ができあがります。 うれしいことに能登にははざ干し(天日干し)のお米がまだまだ多く見受けられます。商品化は一部ですが機会があれば一度召し上がってみてください。 7月より始まった能登國輪島地物市では地元産の食材が数多く販売されています。これからは秋の味覚が店頭を飾るのも楽しみですね。 9月1日には底引き網漁も解禁になりました。おいしいお米と魚がある能登っていいですね。 |
by pico |
平成14年8月 |
なつまつり![]() 8月も半ばを過ぎたころ、街は輪島大祭で大変にぎやかになります。 各町内ご自慢のキリコが一同に集い、その勇壮な姿を競う様は見物です。また、各地で行われる幻想的な松明神事も見逃せません。輪島大祭が終わる頃には季節も秋へと変わります。過ぎ行く夏を惜しみながら地酒で一献・・・もいいかも。 ※キリコ祭りは舳倉島に鎮座した女神と輪島市内の男神が松明の灯りを目印に、一年に一度逢瀬に訪れると伝えられるロマンチックなお祭りです 〜〜輪島大祭日程〜〜 重蔵神社大祭(河井町)8月23日/奥津姫神社大祭(海士町)8月23日/住吉神社大祭(鳳至町)8月24日/輪島前神社大祭(輪島崎町)8月24日 |
by pico |